「オイル仕上げとウレタン塗装仕上げ」どっちがいいの?
家具には2つの塗装仕上げの種類がございます。
「オイル仕上げ」と「ウレタン塗装仕上げ」。
主にこの2つの塗装仕上げの種類がございます。
この塗装仕上げには人それぞれ様々な意見があるかと思いますが、フォルムスは断然¨オイル仕上げ派¨です。
まずはTOPページの「FAQ –オイル仕上げとウレタン塗装仕上げの違いは何ですか?– 」を読んでいただきたいのですが、簡潔に言えば、長い目で見れば¨オイル仕上げ¨がおすすめです。という話なのです。
まずはウレタン塗装。
塗料の薄い膜を張ったような塗装となるため、水滴がシミになることはなく、汚れは拭きとることで取り除くことができます。ただ、ウレタン塗料はいつかは劣化します。お使いの環境にもよりますが、早ければ7年。遅くとも10年であきらかに劣化が生じます。劣化が生じると、あとは汚くなっていく一方。劣化した箇所は水分が染み込み、色がハゲてきます。熱に弱くなり輪ジミができるようになります。また、ウレタンは摩擦により光沢が増してくるため、10年も経てばかなりテカテカになります。木目に入り込んだ日々の汚れは黒ずみを増し、表面はガサガサになってくることもございます。そして、ウレタン塗装の塗り替えを検討されるでしょう。
どんなものかと家具屋さんで見積もりを取ってびっくり!
そう、塗装の塗り替えは幅150cmのテーブルで、7〜10万円程もするのです。
ここで塗り替えされる方はそう多くありません。サイズが大きければ10万円以上かかりますし、買い替えを検討される方がほとんどです。
次にオイル仕上げ。
オイル仕上げは、体に無害の自然オイルを塗っただけの仕上げです。テーブルの表面に塗膜を作るわけではないため、コップの輪ジミは白っぽく残り、毎日の水拭きによってオイルが薄れていくため、油ジミもできるようになり、気づいた時にはうっすらシミだらけだった。。。なんてこともあるかもしれません。
シミになりにくくするには、半年に1度オイルを塗り、撥水性を高め続けることが大切になりますが、なかなかそこまでできる方は残念ながらおりません。私だってできません。
ここからは持論ですが、日々の生活で、ダイニングテーブルの上に何も物が乗っていない家ってほとんどないと思うんです。だから、テーブルに染みがあっても意外に気にならない。だから皆さん目が慣れてしまって余計にメンテナンスしなくなってしまうんですね。
テーブルの表面は毎食後の水拭きにより日に日に生地の色に近づいていき、おかずをこぼしてその油が黒いシミになる。子供の落書きも増え、素晴らしく年季の入ったテーブルとなっていきます。
これがオイル仕上げのテーブルの末路です。
ではなぜ、私共はオイル仕上げをおすすめするのか。ここで最初にお伝えした「長い目で見れば¨オイル仕上げ¨がおすすめです。という」部分につながります。
オイル仕上げのテーブルは、表面に塗膜がないため、サンドペーパーで削ることができます。
表面を削ることができるということがどういうことかというと、表面についたシミや汚れはすべて削り落とすことができるということなのです。
コップの輪ジミ、落書きなど、ほんのコンマ数ミリ削るだけで取ることができます。ウレタン塗料のように劣化する物も何もないため、汚れは削って無くし、オイルを塗れば元通りに綺麗になるわけなんですね。
日々オイルメンテナンスしなくとも、削って塗れば綺麗なる。だから10年経っても何年経ってもウレタン塗装仕上げのように面倒なことなくご自分で費用をかけずに綺麗にできるオイル仕上げをおすすめしているわけです。
深い傷はサンドペーパーでは取り除けないので、傷は家族の思い出としておおらかな気持ちで受け入れたらいいんじゃないかと思います。
以上、これがオイル仕上げとウレタン塗装の違い。そしてオイル仕上げをおすすめする理由です。
とは言え世の中はまだまだウレタン塗装が主流です。無垢の家具のみオイル仕上げが人気となっております。
ご自身の生活スタイルや性格を踏まえた上でお選びいただければと思っています。
何かご質問がある方はお気軽にお問い合わせください。私で相談にのれる事があれば喜んで対応させていただきますので、どうぞお気軽にお声掛けください。